アメリカオペア現地からの体験談 2013年3月








私の転機点
この2カ月の間に私の人生にとって大きな出来事がありました。最愛の祖母が亡くなったのです。子どもの時から一緒に暮らし、常に私の味方でいてくれた優しい優しいおばあちゃん。バレンタインデーを翌日に控えお菓子作りをしながらファミリーとの団欒を楽しんでいた時、母からメールがあり祖母の死を知らされました。あまりに急なことだったので私は信じられず、すぐに駆けつけることもできない状況にただただ困惑していました。しばらくしたら急に悲しみが込み上げてきてファミリーの前で初めて涙をみせました。そんな私をぎゅっと抱きしめ「You wanna go back as soon as possible, right?」と言葉をかけてくれ、すぐに帰国のヘルプをしてくれたファミリー。そんなファミリーのお陰で葬儀にも間に合い大好きだった祖母を無事に見送ることができました。

その時はただただ「おばあちゃんに会いたい…」という気持ちで胸も頭もいっぱいで何も考えられなかったのですが、あとから両親と話をしたり改めて考えるとホストファミリーがとってくれた迅速な対応と愛には感謝せずにはいられません。

この一時帰国を機に私の中で何かが変わりました。今振り返ると外国での生活に対する強い憧れでこちらに来たものの、なかなか異国での生活に馴染めず、その焦りからかただ何か行動することで自分の気持ちを満足させようと旅行に出かけてみたり、本当にしたいかどうかもわからないことにチャレンジしてみたり、と少し無理をしていたように思います。幸いファミリーとも大きなトラブルもなかったので、それなりに楽しく過ごしていたつもりですが、なんとなく居心地はよくなかったのです。今回の帰国で、こんな時でしか帰れない遠い遠いところに自分の希望で来ているのにもっと目的意識をもたないといけないなと、ふと思ったのです。またAupair生活も残り3ヵ月を切って2年目をどうするかを決める時期も迫っていました。
このまま同じところに留まるのも一つ、ホストファミリー・場所をチェンジするのも一つ、もしくは日本に帰るのも一つ。選択肢があるだけにずっとずっと悩んで友だちにもたくさん相談にのってもらいました。そうしているうちに自分の中で少しずつ気持ちが固まり始め「もう少しここで頑張ってみたい」と同じファミリーで延長することを決めました。
それと同時に良い意味で肩の力が抜け、心からアメリカ生活を楽しめるようになってきたのです。
10ヵ月経ってようやくです。自分は新しい環境には馴染みやすい方だと思っていたので、私にとってはこれだけ時間がかかるとはとても意外でした。こちらにいると色んなAupairの友だちやアメリカで生活している人たちに出会ったりして、周りの人がとても輝いてみえるのですが、状況や心境は人それぞれ、『自分は自分』。今は変に焦ったりせず、これからも自分なりのAupair Lifeを描いていきたいと思っています。








この時期のアメリカのイベントといえばイースター。町中がたまごとバニーでかわいく飾られ、急に春っぽくなります。私のファミリーの家でも両親の友人とその家族を招いてパーティーが開かれました。“Easter Egg Hunt”といって、お菓子や玩具が入ったプラスチックのたまごを大人が隠し、子どもたちがそれを見つけるといったイースターのあそび。子どもたちは誰よりも早くそして沢山のEggを見つけられるようにと大興奮で庭中を駆け回っていました。アメリカのパーティー文化に少しずつ慣れてきたので、今度は自分が主催者になって何かできたらなと思っています。






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