インターナショナルスクールでのインターンシップ体験談(2)

飯嶋佑美さん(2010年2月に参加)

私は以前から子どもの教育やチャイルドケアに関心があり、インドの小学校でボランティアを行ったことがあります。
しかし教育の知識もなければ子ども達と接した経験もほとんどなかったので、そのような知識や経験があればインドでの活動がもっと有意義なものになったのではないかと後悔していました。

そのため日本に帰国してから今後のために、日本で何か教育やチャイルドケアに携われるようなインターンシップやボランティアができないかとあれこれ探しているうちに、「インターナショナルスクールでインターンシップを行う」という今回の活動を見つけ、参加するに至りました。

大学の春休みを利用して一ヶ月間、プリスクールにて保育士さんが行っていることと同じことを体験させていただきました。具体的に挙げると、朝は教室の準備やおもちゃの消毒、子ども達がスクールにやってきたら一緒に遊び、食事やトイレのお世話などです。

インターンシップを始めたころは、2~3 歳の小さな子ども達とどうやって接したらいいかがわからず戸惑うこともありました。母親と離れたくなくて泣きやまない子をどうやって泣き止ませるのか、なかなか言うことを聞いてくれない子にどうやって言い聞かせるかなど、わからないことやできないことが沢山ありましたが、保育士の先生方の接し方を参考に、子ども達と向き合いました。

とにかく「子ども達に怪我をさせない」ということを先生方に念を押されましたが、これは思った以上に大変なことでした。小さな子ども達の周りには危険がいっぱいで、私が思いもよらないことで怪我をしてしまったりするからです。ご家族の大切なお子さんを預かっているので、普通の何倍以上もの注意力が必要なのだと感じました。

今回の体験で印象的だったのは、子ども達の様子を見て、着る服(自分でトイレをしやすい様な服)や子どもの成長に合わせたお弁当の中身、などの提案を保育士さんが保護者の方に行っていることでした。

とくに初めてのお子さんを持つご家庭にとっては、こうした保育士さんのアドバイスが非常に役に立つと思います。私もただ子どもと遊ぶだけでなく、子どもが出来るようになったことや成長したことなど小さな変化に目を配り、子どもの成長に合わせたケアができるようになりたいと思いました。

子ども達がプリスクールにいる時間はわずか4時間であっという間でしたが、本当に集中力と体力が必要な密度の濃いものでした。プリスクールでインターンシップを行うことは、チャイルドケアの経験を前もってできるというだけでなく、保育士さんのお手本をすぐそばで見て学べることができるので、これからオペアをやりたいと考えている人にとってもきっと役立つと思います。

私は今回の貴重な経験を活かし、将来は海外でチャイルドケアに挑戦することができたらと思っています。