アメリカAu Pair体験談 2023年5月渡米 林さんVol.13(最終号) 1年間を振り返って
アメリカより体験談が届きました!
アメリカAu Pair体験談 2023年5月渡米 林さんVol.13(最終号) 1年間を振り返って
Vol.1はこちら
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Vol.2はこちら
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オペア生活を振り返って
アメリカでのオペア生活を終えて帰国しました。
結論から言うと、「挑戦して良かったけど、1年で十分!」です。
オペア中の生活は毎日が楽しい訳ではありませんし、心が折れた時もありました。
でも、プライベートは旅行したり友達と遊んだりとても充実しました!!
ちなみにある意味、心も身体も鍛えられました!!
初めに、オペア申し込みと手続きについて
当時は都内の仕事を辞めたので、実家の北海道へ帰省していました。
オペアはビザ面接は除外されてあると風の噂で聞いたのと、パスポートを更新する時間は沢山あると思っていました。
しかし、私の地元は小さな街なのでパスポートを更新するのに2週間もかかるといわれたので、パスポートの更新の為だけに札幌へ行きました。パスポートを受け取ってからビザ面接の為に東京へ行く必要があったので、予想外の出費でビックリでした!!
リマッチとファミリーの体験談ついて
日本にいた時はファミリー探しが初めてだったので、何を質問したらいいのかわからず結構時間がかかったり一件一件、真剣に話し過ぎてとても時間がかかりました。私は一度リマッチを経験しているので、譲れない条件と何を聞くべきか明確になったので、このファミリーと合わないなと思ったらすぐに次へ行ってました!2年目のエクステンションのホストファミリー探しは2ファミリーとも音信不通になり”他のオペアとマッチした。”と連絡が来たので、流石に心が折れました。お互いにマッチしようと約束していたのに急に音信不通になってエリアディレクターに問い合わせても音信不通だとか…帰国するかエクステンションするかの期限が目の前にして燃え尽き症候群になってしまい、あっさりと帰国を選択しました。そしたら、そのファミリーから”他のオペアとマッチしたからごめんね。グッドラック!”と返信がきました。流石に非常識すぎてカチンと来ましたよ!!ファミリー探しあるあるみたいなので、皆さんも根気強く粘り強く頑張って下さい!リマッチに至るまでと理由を振り返りです。実は、最初のファミリーはブラックファミリーだと帰国寸前に知りました!臨時のホストファミリー宅にいるオペアとそのリマッチしたファミリーのオペア同士が友達で、私がリマッチした時の話をしたら話が噛み合って来て、あのファミリーは本当にヤバいファミリーだと露わになりました。あの発覚した時の瞬間は、今でもゾッとします…!!幸いな事に私は2週間でリマッチを決めて後の1週間はキッズと関わらない掃除や雑務を任されたのですが、2日後に出て行ってといきなり言われました。両面4-5枚に家出るまでにやる事(掃除洗濯など家事全般)がびっしりと書かれていたのですが、家事は割と得意な方だったので1日と半日で全て終わらせてしまいました。ホストマザーへ貰った仕事全て終わらせたけど、他にやる事はあるか聞いたらキョトンとしてました(笑)きっとホストマザーは私が要領悪いから家出るまでに終わらないだろうと思っていたのでしょうね!日本人の底力舐めるな!って感じでした(笑)あの時のやってやる!ここで諦めたら強制帰国なので、負けるものかと根性はハンパなかったです!リマッチ中は、臨時のホストファミリー宅で約1ヶ月間新しいホストファミリー探しをしました。彼らも新しいオペアを探していましたが、私が理想とする条件とは異なっていたので話し合いを重ねて円満に解決しました。お断りする時はとても気まずく申し訳なかったのですが、新しいファミリーへ行っても連絡し合っているので今でも繋がってます!他人のお子さんを預かってお世話をする重要な役割を私たちオペアが担っていて、ホストキッズとの間に絆が結びつくまでに4-5ヶ月はかかったと思います。当初は1歳半くらいでフレンドリーなキッズでしたが、2歳になるにあたっていわゆる「イヤイヤ期」の真っ最中で何をするにも「NO!!」でギャン泣きの毎日で正直、精神と耳がおかしくなりそうでした(笑)彼女のルーティンを理解して来ると、何が欲しくて何が嫌で泣いているのかがわかってきました。
イヤイヤ期が始まってから3-4ヶ月後の12-1月ら辺からこれが理解できるようになってきました。私がいつも心に誓っていたのは、「キッズが泣いているのは私のせいではないから大丈夫だから落ち着いて対応しよう。」という事です。一応保育経験があるとはいえど、ベビーシッターとは全く別の仕事内容だったので、一から探り探りで何をしたらいいのかわからず毎日が不安でした。
特に0-2歳児のホストキッズがいるオペアはみんな口を揃えて言いますが、「キッズと何をして過ごしたらいいかわからない」問題です。
一日、通しで面倒をみるなら一日のルーティンが定まって来るので、午前中は公園や図書館へ行って午後の活動はダンスしたりアートしようなどあらかじめ大まかなスケジュールを組み立てると楽だと思いました。私の場合は、夏は毎日公園へ連れて行って身体を動かして沢山昼寝をしてもらう作戦で、冬は家の中でボール遊びやダンスをしたりクッキングしたりとゆったり過ごす時も多かったです。ペアレンツがドクターという事もあり、オペアの勤務時間内だけで賄えない事もあるので、キッズは週3程でデイケア(保育園)に通っていました。その為、週末出勤も多くて大変でしたが、中抜けシフトが多くてピッツバーグを散策したり友達と遊んだりする時間が多くてとても満足でした。猫が真夜中に私の部屋がある地下に降りて来て、排泄をした後に猫のトイレを引っ掻く音で夜中の2-3時に毎回起こされて寝不足が続いて熱を出した話や、クリスマスでは私だけ一つのラッピングされていないプレゼントで「うーん、、」と思う事は色々ありましたが、早めに正直に話を持ちかけて相談をして解決してきました。簡潔にストレートに伝える事が大切ですが、相手を尊敬して低姿勢で行くのがベストです。なぜなら、この事がきっかけでファミリー側がリマッチを決めるかもしれないからです。オペアを初めて雇うファミリーは、真剣に考えて対処してくれる場合が多いですが、オペアを数名雇い”慣れてる”ファミリーは、こんな事で毎度”文句”を言ってくるなら他のオペアを雇うという思考になる事があるみたいです。私のケースですと、リマッチを決めた理由を素直に低姿勢で話したら手のひら返しの様に態度が90°変わり敵対心を持たれてしまいました…
最終的なファミリーのシフトやロケーションは私の理想ではなかったですが、リマッチ期間中残り2-3日の時に出会ってエージェントを変えてまで私を受け入れてくれたこのファミリーには感謝しています!!
アメリカ生活で得た事について
それは、「人を頼りすぎない、期待しない、そして粘る事!」です。マイナスな話からすると、時間やルールの縛りがあまりない事です。一見何ともない様に聞こえますが、アメリカは人種が多様なので個人個人でアイデンティティが違って生まれ育った背景も違います。例えば、集合時間だったりTPOに相応しい格好や一般常識(公共機関での電話や大声で話すなど)が私達、日本人とは大きく異なります。これは実際にあった私が最後のオペアミーティングでブチギレた話です。新しいコロンビア人オペアが2時間もの遅刻、レストラン着いてからも謝罪や自己紹介一切なしで、連絡なしで友達とUberの運転手連れてくる、そして人数が増えた事で更に私達がテーブル空くのを待っているのにも関わらず勝手に食べる物を買いに行くと言い張り出て行って戻ってくるという出来事でした。当日は17時にレストラン前に集合するのと、1週間も前からグループチャットで決めて、前日も同じ内容がグループチャットに流れたので参加者全員がいつどこで集合するかわかる状態でした。私は遅刻は、みんな起こりうる事なので、寛容的でしたが到着して来た後の態度に問題があると感じました。その場にいる全員が彼女の事を知らないので最低限、名前とどこ出身か、ピッツバーグのどの辺に住んでいるかなどのやり取りがあってもいいのではと…個人の性格なのかお国柄なのかわかりませんが、時間の感覚の違いもまた国際交流をする上で少し気をつけるポイントなんだなと思いました!
もう一つは、仲がいいと思っていた友人から簡単に裏切られてしまったり、人から教えてもらった事が間違っていたりするケースです。
これはどこでも起こりうる事ですが、海外だと尚更気にかけておく必要がある事だなと思いました。人に頼りすぎない為に自分で調べて急な予定した時のプランBをいつも用意しておく事です。またアメリカのお店に行ったとして店員さんに「〇〇はどこにありますか?」と聞いたとしましょう。店員Aは、「は?何?そんなの知らない(携帯をいじる)」という人もいれば、その後に店員Bにきいたら丁寧に教えてくれるという事が度々ありました。アメリカ生活に慣れていなかったら店員Aのカスタマーサービスに心が折れていたかもしれませんが、アメリカ生活に慣れるとこれが基準だとわかってきます。そして、同じお店で働いている人間それぞれの対応や知識が違う=欲しい答えを見つかるまでお店の人全員に聞くくらいの勢いで粘り強く根気強くきいて回るというマインドになってきます(笑)なのでアメリカ人は自我が強いと言われているので、そういう社会的な背景があるからなのではないかなと考えました!自分から声を上げないと存在がないと同じ事になるので、誰かから助けて貰うのを待っているだけじゃ生きていけないのです!!(痛感)
もちろん、アメリカ生活でいい事も沢山あります。一番印象的だったのは誕生日月にセカンドハンドで$24する可愛いセーターを見つけた時の話です。試しに店員へ「誕生日月なんだけど、ディスカウントやギフトはないの?」ときくと、「$20のディスカウントしてあげるよ!」となんとランダムに割引してくれて$4でセーターをゲットしました!! 本当に“He made my day!!!”でした!!レストランやバーなどに行くと、店員さんのとてもフレンドリーで個性的なオリジナルの接客の仕方を見る事ができます。日本のマニュアル通りの接客ではないやり方なので、ガムを噛みながら働いたり、携帯をいじるのは普通、スポーツイベントがあると店員も一緒にテレビをみて盛り上がります。こんなにカジュアルでいいの!?とびっくりするでしょう。また私のファミリーの家が大学の敷地内にあったので、スクールバスが循環していました。ある日、私が個人的な買い物をして重い荷物を運んでいると、バスがプップーとなったのでそちらを見ると「どこまで?乗せてくよ!」となんと無料で乗せてくれたのです!!アメリカってある意味本当に自由でいいなと思いました。
渡米前と渡米の英語力について
これは個人の努力によりますが、私は格段に上がりました。渡米前からインターナショナルで働いていた事もあって、日常会話は問題ありませんでした。しかし、アメリカにきてからインド訛り、中国訛りそして、黒人訛りなどを聞く機会が多くなりリスニング力が鍛えられましたよ!日本語を話さないファミリーだと、嫌でも英語を使わなくてはいけないので英語力とコミュニケーション力がグンと上がります!私のファミリーはどちらも忙しくあまり話をする機会がなかったのと、キッズも1歳児だったという事もあって英語を使う頻度が少なかったです。ですが、自分でネイティブの友達を作ったり積極的にイベントに参加したりと自分であらゆる方法を探して努力しました。日本に興味があるネイティブと遊ぶとお互いにお互いの言語を教え合うことができるし、地元をよく知っているはずなのでとても楽しいです!帰国前にホストファミリーから、「Yuiの英語、本当にネイティブみたいになったよね!」たくさん遊んでいく内にスラングを覚えたり発音や話し方がネイティブ並みになれました!正直な所、オペアはほぼ毎日働く事になるので何も計画立てずに渡米して自分で勉強する時間を作らないと疲れ果てて勉強しないまま1年が終わります。私の場合は英語の勉強はほとんどしなかったのですが、その代わりに英語でスペイン語を勉強する事にハマりました!なぜスペイン語かというと、英語はある程度できていたので英語の座学クラスを取るのは勿体無いと考えたからです。アメリカにはスパニッシュスピーカーが沢山いるので、英語の他にもスペイン語を話せたらもっと楽しいだろうなと思ったので、プエルトリコでのオペアトリップクラスを受講しました。
オペアクラスについて
上記にも書きましたが、私はオペアの6単位をプエルトリコでとりました。結論から言うと、一番ベストな選択をした!!です。
なぜなら5月渡米で、貯金ができてきた12月の寒い時期に暖かいカリブ島を選んだからです。クラス費は飛行機代別で$1,000を超えていてとても高かったですが、今までずっと貯金して来たのでこの為に遠慮なく貯蓄を使いました。今回は日本人私一人でしたが、アメリカ中にいる国際色豊かなオペアと出会い、修学旅行気分で歴史や文化を学びながら友達も沢山できました!帰り際には、離れたくないねー( ; ; )と抱き合ってバイバイしました。特に中良かった子達とは今でも繋がっています!個人的にオンラインクラスやスクールへ行くより、トリップクラスをおすすめします。なぜなら、同じ趣味・目的があるオペア仲間と出会う事ができるし、勉強のついでに旅行もできるからです。もちろん、授業料は$500超えるので安くはありませんが、どうせ行くならツアー付きの安全で新しい仲間とワイワイしながら思い出作りした方が断然いいと私は思います。
LCC通っていたオペアがスペイン圏のオペアしかいなくて友達ができずすぐに辞めたという話を聞きました。時期や場所によってアメリカ人の生徒がいるか、それとも英語を第二次言語として学んでいる生徒しかいないのか、入学する時期によってクラスメイトの人数が変わってくるので、受け入れてくれる時期はいつ頃なのかなどよく調べる必要があると思いました。スピーキング力とリスニング力を上達させたいのならスクールに行くのではなくネイティブと遊んだりデートするのが一番早いと思います。なぜなら、オンラインなどでフリークラスがある事が多いからです!個人的に英語の勉強は日本でも十分できるのに、アメリカにきてゼロから英語を勉強するのは勿体無いと思いました…ですので、オペア中の目標をよく考えて一年後どうなりたいかぼんやりでもいいから計画立てるとより充実したオペア生活を送れるのではないかなと思いました。
最後に…
重複しますが、オペア留学安くて魅力的な面も沢山あるけれど決して甘く見てはいけません。「明日からあなたはもう要らないから。」と言われる事も十分有り得て、新しいファミリーが見つからなかったら強制帰国になって泣く泣く日本へ帰国する事になったオペアを沢山みてきたからです。私もその一歩手前でしたので、そこら辺の事情や心境がよくわかります。ですが、アメリカにはワーキングホリデーがないので、1年間ほとんど無料で住むことができる機会は滅多にないのでオペアという選択をして良かったと思います。
毎日が楽しいばかりではありませんが、アメリカに住んでいないと行けないような場所、人々、食べ物、景色、そして経験ができます。
日本ほど親切で清潔で安全な国はないのではないかと思いますが、アメリカへ行っていい意味でも悪い意味でもカルチャーショックを沢山経験してきました。その国それぞれの良い所と悪い所を体験する事ができてこれからの海外生活や旅の仕方、人間関係の構築仕方などに役立つと思います!渡米前から1年間本当にお世話になりました。
これからオペアをする方々、アメリカ生活を思う存分に楽しんで下さい!!時には辛くなる事もあると思いますが、みんな乗り越えてるのでもう一踏ん張りして!乗り越えたら必ず良い事が沢山あるので、負けずに頑張って下さい!!